
なぜ、このシステムが必要なのか。
改善基準告示は、「知っている」だけでは守れないからです。
運送会社の勤務管理は、単純な労働時間の管理ではありません。
今日の勤務だけを見て、
「今日は問題ありませんでした」では終わりません。
前の勤務から、十分な休息期間が取れているか。
連続して運転しすぎていないか。
2日平均の運転時間はどうか。
2週間ではどうか。
1か月の拘束時間はどうか。
1年間ではどうか。
14時間を超える勤務が何回あるか。
284時間を超えた月が何か月あるか。
複数の日・週・月をまたいで確認しなければならないからです。
Excelに記録するだけでは、「これから大丈夫か」は分かりません。
勤務が終わってから、
「今月は拘束時間を超えていました」
と分かっても、その勤務はもう終わっています。
重要なのは、
違反したかどうかを後から調べることではありません。
これから組もうとしている勤務が、
「このまま登録して大丈夫なのか」
を事前に確認できることです。
このシステムは、「過去」だけでなく「未来」を確認します。
勤務予定を入力すると、
その勤務自体の拘束時間や休息期間だけではなく、
その予定を追加したら、月間・年間の累計がどうなるか
まで確認します。
たとえば、
現在の拘束時間 250時間
今回の予定 +12時間
予定追加後 262時間
上限まで残り22時間
というように、
単に「○基準内」と表示するだけではなく、
あとどれくらい余裕があるのかまで把握できるようにします。
人が毎回計算する仕事を減らす。
改善基準告示の管理には、
「前勤務は何時に終わったか」
「今回の始業は何時か」
「この2週間の運転時間はいくらか」
「今月は何時間使っているか」
「14時間を超えた勤務は何回か」
といった確認が必要です。
勤務が増えるほど、確認対象も増えていきます。
担当者がExcelを開き、過去の勤務を探し、電卓で計算し、基準と照合する。
その仕事を、毎回人間がする必要があるのか。
そこから、このシステムは始まっています。
担当者の「記憶」に頼らない。
さらに怖いのは、「○○さんなら分かっている」という状態です。
ベテラン担当者なら、
「この運転者は昨日遅かったから、今日は始業を遅らせよう」
と気づくかもしれません。
しかし、その担当者が休んだら。
退職したら。
担当者が替わったら。
会社の労務管理まで不安定になってしまいます。
だから、
人が覚えるのではなく、記録された勤務からシステムが確認する。
労務管理を属人化させないための仕組みです。
「違反です」で終わらせない。
このシステムが目指しているのは、
単なる警告装置ではありません。
たとえば休息期間が不足していたら、
× 基準超過
だけではなく、
「あと30分不足しています」
と表示する。
月間拘束時間を超えたら、
今月の超過実績は30分です。
▶ 次月以降の勤務予定では、拘束時間を原則上限以内に収めるよう、配車・荷待ち・始終業時刻などを見直してください。
と、次の行動につなげる。
つまり、
問題発見 → 原因把握 → 改善
までを支援することを目指しています。
配車と労務管理を、別々に考えない。
勤務時間が長くなる原因は、
運転時間だけとは限りません。
荷待ち。
荷積み。
荷卸し。
点呼。
その他の業務。
始業・終業時刻。
さまざまな要因が積み重なって、拘束時間は長くなります。
だから勤務内容を分けて記録する。
すると、
「長時間勤務だった」だけではなく、
「なぜ長くなったのか」を考える材料になります。
予定と実績をつなげる。
運送業では、予定どおりに仕事が終わらないことがあります。
だから、LSOでは、
ツールとして形にする予定を立てる

事前に確認する

実際に勤務する

実績を記録する

実績を記録する

予定との差を見る

次の配車・勤務予定を改善する
この循環が重要です。
このシステムを使う理由
① 計算を、人だけに任せない。
日・週・2週間・月・年をまたぐ確認をシステムが支援。
② 違反してからではなく、予定の段階で気づく。
「この勤務を追加するとどうなるか」を事前確認。
③ 「あとどれくらい」を見えるようにする。
超過・不足時間や上限までの残り時間を表示。
④ 担当者の経験と記憶に依存しない。
労務管理の属人化を減らす。
⑤ 問題を見つけて終わらない。
配車・荷待ち・始終業時刻など、次の改善につなげる。
⑥ 予定と実績をつなげる。
予定 → 実績 → 確認 → 改善 → 次の予定を繰り返す。
「守れたか」を調べるシステムではなく、守れる勤務」をつくるためのシステム。
この商品の本当の価値は、
「違反を発見する」
→「違反を予防する」
→「原因を把握する」
→「次の勤務を改善する」
という流れを会社の中につくることです。