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ハラスメント

事後に起こりうること

【求められる企業対応】

「セクハラ」・「パワハラ」
  • 加害者に対する懲戒処分
  • 役職不適格等を理由とした降格降職や配転等の人事異動

【もたらすリスク】

「セクハラ」・「パワハラ」
  • 使用者責任(民法715条)を理由とした損害賠償責任
  • 職場環境配慮義務違反を理由とした損害賠償責任
  • メンタルヘルスの問題
  • 労働災害の問題
  • 強制わいせつやストーカー案,暴行脅迫や傷害事件として刑事事件化

パワハラの典型的な行為類型

行為類型

暴行・傷害(身体的な攻撃)

・飲食チェーン店の店長が、客の日の届かない厨房でスタッフを叱責したとき、胸ぐらを掴み頭を小突きながら注意した、

 

・経理部の課長が部下の失敗を注意する際、部下の座っている椅子の脚を蹴り、机を両手で強くたたきながら注意した。

脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言

(精神的な攻撃)

「給料泥棒」「おまえが使う社用車のガソリンはドプに捨てているようなものだ」「スーツの肩にフケがべったりついているが、変な病気じゃないか」「おまえと結婚したかみさんのツラが見たいもんだ」

等々の言葉を毎日のように言い続けた。

隔離・仲間外し・無視

(人間関係からの切り離し)

他の同僚を従わせてその1人を無視させ、挨拶も交わさず、必要な情報もわざとその1人に知らせないようにした。

業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制,仕事の妨害

(過大な要求)

明らかに実現不可能と思われるノルマの達成を約束させ、それを書面にして提出させ、それ以降の評価面談のたびに、「まだ達成してないじゃないか、どのように責任をとるつもりだ」などとプレツシャーをかけた。

業務上の合理性なく,能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じること

(過小な要求)

普段から気にくわないと感じていた部下の課長が2度ほど失敗を続けたのを幸いに、「今度、庶務課を作ったからそこへ行け」と言って、倉庫の一角に机を置いて毎日そこに座らせ、倉庫の裏の草むしりをさせていた。

業務上の合理性なく,仕事を与えないこと

(過小な要求)

 

 

私的なことに過度に立ち入ること

(個の侵害)

休日の彼らの予定を取り止めさせて自分の引っ越しを手伝わせた。
「業務の適正な範囲」に含まれる事柄を強制する場合

業務命令

たとえ相手側が不満を感じてもパワハラにならない。

 

「業務の適正な範囲」に含まれない事柄を強制する場合 パワハラ
仕事上当然のことを指示・注意・指導・命令した場合 それに対して相手側がどのように感じようと、それは当然の指示・注意・指導・命令であって、パワハラではない。
パワハラが問題となった原因・理由について

A)原因事象の問題性が

重大であった場合(例:ミスが深刻)
相当強い叱責が行われても,使用者(上司)として正当な措置と言える。
B)かねてよりの注意・指導に従わなかった結果であった場合(例:確信犯) 同上
問題行為によって使用者に多大な損害が発生する場合

ミスを防止するために高度の緊張が必要であり,

ミスに対してする強い叱責も相当と言える。
ミスが許されない職場である場合 同上

叱責等の方法・程度

 

それが必要な限度を超えている場合 違法となる場合がある。
過去の行為を蒸し返す執拗なものである場合

違法となる場合がある。

※確かに,他の従業員のいる前で叱責することが,他の従業員の注意喚起や本人の発憤材料に繋がることもあり,一概にそれを不相当と言うことはできないが,

「正しい指摘はそれだけ人を傷つける」のも事実であり,他の従業員のいる前で叱責をする場合には注意が必要。

他の従業員のいる前で叱責すること
  • 他の従業員の注意喚起や本人の発憤材料に繋がることもある。
  • 「正しい指摘はそれだけ人を傷つける」⇒他の従業員のいる前での叱責は注意

 

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『わかる!』ブログの作成者

 

特定社会保険労務士 久野 利英

 

学生時代にいじめられていた友人を助けることができなかった心残りから、社会でも同様に「経営者にいじめられている労働者を助けたい」と特定社会保険労務士の資格を取得。しかし、実際に労働相談に取り組むと、助けたいと思っていた労働者が自省せず、被害者意識だけが強く、またそのような労働者を逆手にとって紛争を仕掛ける専門家が多い事実に愕然とする。

 

これらの経験から「紛争における幸不幸をなくし、全員を幸せにする」というミッションを掲げ、多くの労働問題に携わっていく中で、紛争対策における独自のメソッドを開発。コンサルティングにおいて、これまで延べ1,030名以上をサポートするなど、紛争対策におけるリアルで実践的なアプローチは高い評価を得る。『人の過去の悲劇を変える未来を創る』、問題社員や紛争対策におけるプロフェッショナルとして日々奔走中。

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